【知らないとヤバい】ポータブル電源にある正弦波とは?メリットを紹介

こんにちは!

PSL中の人です。
このブログはポータブル電源の開発・販売に携わる仕事を数年していた経験をもとに、皆さんにポータブル電源の魅力を分かりやすく伝えていきます

ポータブル電源を選ぶ時、何も考えずに価格で購入を選んでしまうと危険です。
中にはほとんどの家電に合わない出力の波形があり、知らないで使ってしまうと故障してしまいます。

素人には、一見すべてのポータブル電源が同じように使えそうに感じてしまいますが、製品によって波形が異なってきますので注意が必要です。
こちらでは、「ほとんどの家電で使用できる正弦波」について詳しく解説していきます。

目次

ポータブル電源の正弦波とは?

正弦波は、波形の中でも滑らかな波形を描きながら安定した電力を供給してくれます。
ポータブル電源から出ている電気は、ずっと同じパワーで出ているわけではありません。
一定の周期で強さや向きが変化し、特に正弦波は凹凸状の変化を見せます。
その波形は極端に変化しすぎることなく滑らかです。

波形としても、安定した電力を供給しやすい形となっています。
日本にある家電製品のほとんどは、この正弦波を利用して動いています。

ポータブル電源を選ぶ時には価格だけでなく、正弦波に対応しているかどうかも確認が必要です。

波形にはさまざまなものがある

正弦波のほかにも修正正弦波矩形波などさまざまなものがあります。
ポータブル電源を選ぶ時見てみると、修正正弦波や矩形波に対応しているものが売られています。
違いについても知っておくと良いでしょう。

矩形波

主に矩形波は、方形波とも呼ばれ非正弦波形となります。
電子工学や信号処理では幅広く利用されていますが、精密な家電製品には合いません。

広帯域の周波数成分を含んでいる分、近くの回路にも影響を出してしまう危険性があります。
反応してしまうと、雑音や誤りなどを引き起こして故障してしまう可能性も出てきます。
電圧の変動が正弦波に比べて大きいのも特徴です。

修正正弦波

正弦波と矩形波の間くらいの波形を、修正正弦波と言います。
矩形波に比べたら正弦波に近い状態になりますが、それでも疑似的でもともとの正弦波には敵いません。
すべての家電製品に利用できるかといえばそんなことはなく、精密機器には使えません。

簡単な用途であれば使えますが、マルチに使いたいと思ったら正弦波しか利用できないのです。
矩形波もですが、修正正弦波も正弦波に近づけているとはいえ角ばった波形をしています。

矩形波や修正正弦波のメリット

精密機器などの家電製品には使えないため、使用できる用途も限られてきますが、メリットもあります。

まず価格が正弦波に比べて安いため、お得に購入できます。
ほかにも、小型化しやすいというメリットもあり、用途が限られている場合は矩形波や修正正弦波のほうが効率的です。

さまざまな目的に対してや日本の家電製品全般に使いたいと思ったら向いていませんが、限定的な目的であれば安く購入できて便利でしょう。
コンピュータを搭載していない家電製品向けです。

もし矩形波や修正正弦波を精密機器に使ったらどうなる?

実際矩形波や修正正弦波を精密機器に使ってみると、一時的に利用できる場合があります。
精密機器に使えないと言いながら動くとわかると、そのまま続けて使用したくなるかもしれません。
一見問題なく使用できても、その後故障の原因となる可能性を潜んでいます。

価格も安いため矩形波や修正正弦波のポータブル電源で、あわよくば使えるならこのまま使用したいと思ってしまうかもしれませんが、高い家電製品が後々壊れる原因になるので止めましょう。

正弦波のメリット

矩形波や修正正弦波に比べると滑らかな波形で、正弦波にはメリットが複数あります。
多少ポータブル電源として購入する時に価格が高いと感じても、正弦波を購入しておけば間違いないでしょう。

ほとんどの家電製品に使える

キャンプや車中泊をしながら、さまざまな家電製品を使いたい場合正弦波は安心です。
日本で販売されている家電製品の多くで、正弦波のポータブル電源は利用できます。

波形が緩やかで精密機器に悪影響を及ぼさないため、故障の心配をせずに使えます。
たとえば電子レンジや扇風機などコンピュータが関わってくるような家電製品でも、自宅にいる時と同じような感覚で利用可能です。

車中泊で利用するものに対応している

少しでも安価にポータブル電源を購入してリーズナブルに済ませたいと考えてしまうかもしれませんが、矩形波や修正正弦波だと使えない家電製品も出てきて不便です。
特に寒い日は電気毛布を使うことや暑い時には風を求めて扇風機を利用したくなるでしょう。

車中泊でも揃えておきたいアイテムがいくつかあると思いますが、正弦波であれば対応しています。
夏や冬など気温に変化がある時期でも、正弦波のポータブル電源があれば快適に使えます。

災害の時も役立つ

車中泊やキャンプの際に便利なポータブル電源ですが、実は災害時にも大いに役立ちます。
特に大地震は前触れもよくわからない状態で、いきなり来てしまいます。
日頃からポータブル電源を使えるようにしておき、さらに太陽光でも発電できるようなタイプを購入しておけば大地震の時も電気が使えて安心です。

正弦波であればほとんどの家電製品に対応しているため、炊飯器でご飯を炊くことも、電気調理器を使うこともできます。
遊びに行く時だけでなく、突然の停電などのアクシデントの際も安心です。

正弦波のデメリット

正弦波のポータブル電源を購入して、デメリットとなる点はほとんどありません。
購入後も安心して使え、買って良かったと思う場面が多々あるでしょう。
しかし、いくつかデメリットになる点もあります。

性能が良い分高い

キャンプや車中泊用にさまざまなグッズを準備していると、結構な金額がかかってきてしまうでしょう。
少しでも安価に済ませたいと考えた時、ポータブル電源の正弦波はコストが高く感じてしまうかもしれません。
特により多くの家電を一度に使えるような性能の良いポータブル電源は、ある程度まとまった金額を支払わなければ購入できません。

性能が良い分、どうしてもポータブル電源として高くなってしまいます。
予算の関係で、中華製の安価なポータブルを選びたくなってしまうかもしれません。

しかし、現在正弦波のポータブル電源は一般的になってきているため、割と安価で手に入る商品もありますので、そこは吟味してみるのがいいでしょう。

ある程度大きい

コンパクトな設計になっているものもありますが、それでも矩形波や修正正弦波に比べるとある程度の大きさがあり、存在感があります。

車中泊やキャンプに持っていく際、大きさとして存在感を感じてしまうかもしれません。

まとめ

ポータブル電源を選ぶのであれば、絶対に正弦波のポータブル電源がオススメです。
日本の家電製品のほとんどは正弦波に対応していますので、矩形波や修正正弦波のポータブル電源を使ってしまうと故障の原因になります。
万が一使えても、その後家電が動かなくなってしまい、結果壊れてしまう可能性もあり危険です。

正弦波を選べば車中泊やキャンプに行ってから使う家電製品のほとんどが対応していて、快適に使用できますし、大地震などで急な停電があった時にも、正弦波のポータブル電源があれば炊飯器や調理器具も利用できて安心です。

メリットがかなり多いので多少値が張っても、ポータブル電源を選ぶ時には迷わず正弦波を選んで購入しましょう。

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