ポータブル電源では家電製品がどのくらい使用できるのか?計算方法を紹介!

こんにちは!

PSL中の人です。
このブログはポータブル電源の開発・販売に携わる仕事を数年していた経験をもとに、皆さんにポータブル電源の魅力を分かりやすく伝えていきます

ポータブル電源があれば、屋外などの電源がない場所でも家電製品が使えるようになります。
ただし、ポータブル電源はコンセントから供給される電気と異なり、無限に電気を供給できるわけではありません。
ポータブル電源で家電製品を使用する前に、使用時間について確認しておきましょう。

そこで、今回は、ポータブル電源を使用して家電製品がどのくらい使用できるのかについてお伝えしていきます。
計算式もご紹介しますので、自分で計算してみたい方はぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそも「ポータブル電源」とは?

そもそも、「ポータブル電源」とはどのようなものなのでしょうか?
ポータブル電源は、本体に電気を蓄えることができ、その電気を外部機器に供給できる機器のことです。
ポータブル電源の本体には電池(バッテリー)が内蔵されています。
分かりやすくいえば、モバイルバッテリーの大きい版みたいなものです。

ケーブルなどを使用して電源コンセントとポータブル電源を接続すると、内蔵されているバッテリーに電気を蓄える仕組みとなっているのです。
内蔵バッテリーに蓄えた電気は、照明器具、電気毛布、ポータブルスピーカー、扇風機などさまざまな家電製品に使用することができます。

コンセント不要で家電製品が使用できるようになりますので、キャンプ、登山、バーベキュー、釣りなどのアウトドアシーンで重宝することでしょう。
エレキギターやキーボードなどの電子楽器類にも使用できるため、野外ライブなどでもポータブル電源が活用されています。

ポータブル電源は、災害時にも役に立つのです。
停電で電気が使えない時でも、ポータブル電源があれば照明器具に接続して明かりを採ることやスマートフォンやラジオなどの充電ができます。

このように様々なシーンで活躍するので、最近需要が一気に拡大しております。

ポータブル電源に記載されている「mAh」や「Wh」とは?

ポータブル電源の購入を考えている方で一度は「mAh」や「Wh」などといった単位を見たことがあると思います。
これらの単位は、理系の方や電気に詳しい方でないと、馴染みがないかもしれません。

しかし、ポータブル電源の性能を表す大事な指標ですので、詳しく解説をしていきます。

mAh(ミリ・アンペア・アワー)

「mAh」は、放電容量のことです。
バッテリー容量を表すための単位として用いられています。
読み方は、「ミリ・アンペア・アワー」です。

mAhの「h」は、英語の「hour」のことで、日本語では「1時間」を意味しています
つまり、「mAh」は、○○Aの電流を1時間流せるということを表しているのです。
たとえば、10,000mAhのポータブル電源であれば、1時間で「10,000mA」の電気が流せるということになります。

Wh(ワット・アワー)

「Wh」は、W(ワット)に時間を乗算した数値のことで、時間あたりの電力使用量を表しています。
読み方は、「ワット・アワー」です。
この「Wh」は、ポータブル電源の容量の指標となる数値です。

「Wh」が大きくなるほど、ポータブル電源本体にたくさんの電気を蓄えることができます。
より多くの電気を使用したいのであれば、「Wh」が大きいポータブル電源を選んでおくと良いでしょう。

「Wh(ワット・アワー)」の計算式

「Wh」の計算式については以下の通りです。

電力量(Wh)= 電力(W)× 時間(h)


この計算式を用いることで、家電製品のおおよその電力消費量を割り出すことができます。

たとえば、50Wの電気カーペットを10時間使用した場合の電力消費量の計算式は、以下のようになります。

50W×10時間=500Wh(電力量)


つまり、電気カーペットを10時間程度使用するためには、最低でも500Whの内蔵電池を搭載したポータブル電源が必要という計算です。

ただし、ポータブル電源の「Wh」は、100%利用できるわけではありません。
電気はどうしても変換ロスが発生してしまうため、実際に使用できるのは全体の80%前後となってしまうのです。
なので、上記の計算に変換ロスを加えると実際に使用できるのは「400Wh」程になり、8時間程しかしようできないことになります。

ポータブル電源を選ぶ際には、電力の使用効率がどの程度なのかをよく調べておいたほうが良いでしょう。

ポータブル電源を用いた家電製品の使用時間の計算方法

ここからは、ポータブル電源を用いた家電製品の使用可能時間の計算方法についてさらに詳しく見ていきましょう。

前の項目でもお伝えした通り、電気は変換ロスが発生してしまいます。
そのため、1,000Whのポータブル電源を購入したとしても、実際に使用できる電気はそれよりも少なくなってしまう場合があります。
家電製品の使用可能時間を正確に把握するためには、変換ロスがどの程度なのかを調べておかなくてはなりません。

ここでは、その変換ロスを全体の2割程度と仮定したうえで、家電製品の使用可能時間を導き出していきましょう。
具体的な計算式は以下の通りです。

家電製品の使用可能時間(h)=Wh(ワットアワー)×0.8(電気の変換ロス)÷使用する電化製品の消費電力(W)

たとえば、「500Wh」のポータブル電源を使って、「50W」の電気カーペットを使用する場合の使用可能時間の計算式は以下のようになります。

500Wh×0.8÷50W=8(時間)

つまり、「8時間」がポータブル電源を用いた家電製品の使用可能時間ということになるのです。
このように、ポータブル電源を用いた場合の家電製品の使用時間の計算は、手間がかかってしまいます。

どうしても計算するのが苦手だという方は、家電製品の使用時間を自動で計算してくれるインターネットやアプリケーションなどを利用してみると良いでしょう。

ポータブル電源には寿命がある

コンセントがない場所でも電気が使えるのがポータブル電源のメリットです。
ただ、ポータブル電源は永久的に使えるわけではありません。

ポータブル電源に搭載されているリチウムイオン電池には耐用年数があり、何度も繰り返して使用しているうちに徐々に劣化していくのです。
リチウムイオン電池が劣化すると、蓄電できる容量が少なくなることや充電時に時間がかかるようになります。
大体、500回〜600回の充放電で元の容量の80%程まで低下するのが一般的です。

フル充電してもすぐに電気がなくなってしまう場合やいつまでたっても充電が終わらない場合は、そろそろ寿命が近づいているかもしれません。
劣化したポータブル電源をそのまま使用し続けていると、過熱、過放電、異常動作などのトラブルを起こす危険もあるため、十分な注意が必要です。

ポータブル電源を長持ちさせるには?

ポータブル電源に搭載されているリチウムイオン電池は、暑さや寒さに弱いという特徴があります。
直射日光が当たる場所、気温が極端に低い場所などに置いておくと、使用可能時間が極端に短くなってしまうことがあります。

最悪の場合には、正常に動作しなくなるおそれがあるため注意が必要です。
過酷な環境で使用していると、劣化がより早く進んでしまい、寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

ポータブル電源を購入したら、使用環境や保管環境にも気を付けるようにしてください。

ポータブル電源についてのまとめ

ここまで、ポータブル電源についてお伝えしてきました。
ポータブル電源を用いて家電製品の使用時間を割り出すためには、Wh(電力量)について理解しておく必要があります。
また、電気の変換ロスについても把握しておかなくてはなりません。

具体的な使用時間が知りたい場合は、本記事で紹介した計算式を参考にしてみてください。

ポータブル電源があれば、電源不要でいろいろな家電製品を使えるようになりますので、キャンプや登山などのアウトドアシーンのほか、停電時や災害時にも役に立ちます。
万が一の時に慌てないように、ポータブル電源で家電製品がどのくらい使用できるのかを把握しておくことをオススメします!

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